駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

幾度かの延期の末に、ようやく実現した徳山昌守の2度目の初防衛戦(日本語変?)。川嶋と文字通り互角以上の勝負を演じ、敗れてなおトップコンテンダーの座を守り続けるホセ・ナバーロを挑戦者に迎えて行われるタイトルマッチは、日本で実現し得る限りのSフライ級ベスト・マッチメイク。試合の実現に奔走した関係者諸氏、そして地獄のような減量を乗り越えて再びリングに立った王者・徳山にまずは拍手喝采を送りたい。
しかし会場となった大阪市中央体育館の第1競技場は「悲惨」という言葉が似合う程の惨憺たる客入り。昨年8月の川嶋戦も酷かったが、同行したマニア諸氏の意見は「今回の方が酷い」とのこと。そう言われてみれば、アリーナ席後方がガランと開いていたり、2階席の密度が更に薄まったような気もする。駒木は今回、10人ぐらいのグループで行動したのだが、「とりあえず正規の客が来るまで」と座った2階席正面3列目の座席にチケットを持った客が来る事は無かった。ダフ屋が5000円の立見チケットを2500円で大量に抱えていたぐらいなので、指定席の余り具合は想像に難くない。
確かに徳山×ナバーロは素人ウケするカードではないし、試合内容もそうだろう。月曜日の夕方開始という常識外の日程設定も問題ありだ。しかし、それにしても世界タイトルマッチでこれというのは余りにも悲しい。もう本当にボクシングファンの実数が減ってるというわけなんだろうなぁ……。
まぁこんな時代にコアなボクシングマニアになったというのも、また何かの縁。ネット世界の片隅で、今日も言の葉を並べよう。


※手元の採点は、メインのWBC戦のみ10-10アリの“全国版”で、セミまでは10-9マストの西日本方式とした。