駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

良い事は良い事として褒めましょう。

「興毅 宣伝カーでチケット手売り」

 ボクシングの“浪速の闘拳”亀田興毅(19)=協栄=が自ら宣伝マンとなって5・5決戦(本社後援)をアピールする。興毅は21日、今週末に決戦地・有明コロシアム近辺を宣伝カーに乗って巡回するプランを披露。会場周辺の住民に試合日時を告知しながら、その場でチケット販売する予定で、5・5の主役が先頭に立って異例の宣伝活動に乗り出す。
 1人でも多くの人に会場に足を運んでほしい。興毅は強く思っている。これまで、さいたまスーパーアリーナ両国国技館の大会場を満員にしてきた“実績”はある。今回は世界前哨戦最終章と銘打たれ、会場は1万人収容の有明コロシアム。「ファンの声援が俺の力になる」と言い切る。
 興行を成功させるため、努力は惜しまない。今週末、練習の合間を縫って宣伝カーに乗り込み、会場近辺の住民にアピール。要望があれば、その場で興毅自らファンにチケットを手渡す。

まず、プロレス的に“満員”だった両国はともかく、たまアリは観客席一部閉鎖してたんちゃうんかという突っ込みは入れておきますが(笑)。
しかしどこまでがパフォーマンスで、どこまでが実務かというのは事後検証の余地があるにしても、プロボクシング業界が今、真っ先にやらなくてはならない事を、最もそれをやる必要の無い人が敢えてやるというのは素直に賞賛したいと思います。亀田長男も、スベリ気味の大口と柄の悪い親父と噛ませ犬とローブローに目を瞑れば、結構良い人なんですからね。……あ、この言い方は褒めてませんね(苦笑)。
いやでもホントに、チケットってプレイガイドに置いても、そうそう売れるものではないですからね。営業の基本は飛び込みの手売り。そうしている内に裾野が広がって、やがてスポーツ新聞じゃない硬派なマスコミにも採り上げられるようになり、それでようやくメジャースポーツになるんです。もっと興行でビジネスしましょうよ、業界の皆さん。選手が身内にチケット売って、やっと自分のファイトマネー確保してる状況に甘んじてちゃいけません。