第４試合・ライト級４回戦／●松村直人[明石]（判定０−３）菊地幸三[守口東郷]○

両者、この日がデビュー戦となる試合。
公式判定は上中39-37、半田38-37、福地38-37の３−０で菊地。なお松村は１Ｒにダウン１回あり。駒木の採点は「西」「東」とも39-36で菊地優勢。
菊地は、そのムダの無い動き、風格すら感じさせる佇まいからして、既に６回戦級以上の実力か。伸びのあるジャブ、当て勘の良い強打・コンビネーション、低い構えの割に反応良く高機能のブロッキングとそれを補完するボディワークと、初陣の戦い振りとしては文句の挟み所が無い。今後も真摯に心・技・体の向上に努めるのならば、来年の今頃は新人王戦の優勝候補としてクローズアップされている事だろう。
そしてこの日敗れた松村も、ハンドスピードやディフェンス力など非凡なモノを感じさせる好素材。ダウンも果敢に“殺るか殺られるか”の打ち合いに応じての“名誉の負傷”で、その後は慎重に試合を組み立てて健闘した事からも、地力の確かさが窺える。既に４回戦上位級の実力はあるはずで、目下のところ西日本最強の未勝利４回戦ボーイだろう。