駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第13試合・ウェルター級4回戦/○丸野琢哉[守口東郷](2R0分56秒KO)川人紀夫[ハラダ]●

第1部最終試合はウェルター級の2回戦。1回戦シードの丸野は4勝(2KO)3敗の戦績。昨年度は準決勝で後の西軍代表・細川貴之[六島]の壁に跳ね返されている。対する川人は、1回戦で田中敦朗[塚原京都]を1RKOで撃退して2勝(2KO)1敗の戦績。
1R。丸野が先手を打って接近戦を挑み、この階級らしいパワフルなフック合戦で優勢に立った。手数も出ておりこのラウンドを支配する。川人も戦意高く、手数面でも互角だったが、微妙に攻めるタイミングが遅れて有効打に繋げることが出来ない。
2R。川人はアグレッシブに攻め立てるが、焦りのようなモノも窺える。これとは対称的に、丸野は自分のペースで連打を打ち込み、ロープ際で左フックをクリーンヒット! 川人は前のめりに倒れて半失神。観客席からジムの同僚の悲鳴に似た叫び声が聞こえる中、観念したセコンドからタオルが放り投げられた。
丸野が安定した地力を披露。最後は相手の拙攻に助けられたところもあったが、連打・強打を自在に放ってマイペースを築き上げた試合だった。
川人は焦って攻めが荒っぽくなったところを見事に狙い撃たれた。事故のような負け方ではあるが、やはりこういう展開に至ったのは地力に差が有ったから。今日は相手が一枚上だった、といったところだろうか。