第２部第１試合・Ｌフライ級４回戦／●奥貴士[大星モリガキ]（判定０−２）町田昌丈[Ｇツダ]○

ここより第２部の試合。再び軽量級からスタートということで、ライトフライ級の２回戦。前･後半を階級でなくトーナメントのブロックごとに分けたのは観る側の立場からしても嬉しいアイディアだと思う。
さて、両者の戦績を紹介しておこう。奥は２勝（1KO)１敗で１回戦シード、町田は２勝(2KO)で１回戦は能任慎一[八尾]を退けてのベスト８。
公式判定は半田39-37、藤田38-37、野田38-38の２−０で町田。駒木の採点は「西」38-37「東」39-37で町田。なお奥は１Ｒにダウン１回あり。
“擬似徳山昌守スタイル”の町田だが、凡百の同型グリーンボーイとは一味違うホンモノの守備力を披露。卓抜したステップワーク、ヘッドスリップ、スウェーを駆使し、Ｋ−１の*1ガオグライ・ゲーンノラシンを思わせる“マトリックス・ディフェンス”を披露して大いに魅せた。攻撃面は手数に乏しく、今回の試合では、３〜４Ｒに守勢に回らされ採点が際どくなったが、実に面白い選手に成長したものだと思う。今期ライトフライ級戦線にダークホース誕生だ。
敗れた奥も豊富なスタミナに任せて終始追い足を使い、相手にプレッシャーを掛け続けたのは評価出来る。パンチにもキレがあるし、４回戦上位級の実力。クジ運次第では新人王戦でも１勝は出来そうな実力はある。

*1:元は噛ませ犬としてプロボクサーも兼業してた