駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部・石田順裕日本タイトルマッチ前哨戦他(金沢ジム・大阪帝拳ジム共催)

第2部は元OPBF王者で、昨年はビー・タイトでも優勝・MVPを獲得して再度のタイトル戴冠を目指す石田順裕が韓国人ランカーを相手に迎えての調整戦に臨んだ。この他は4回戦5試合と、金沢ジムのA級選手とタイ人が戦う2試合で、ラインナップ的には「いつものIMPホール」「いつもの金沢ジム興行」といった感じか。タイ人と戦う2人は2年以上のブランク明けと、想定外の敗戦からの再起という“やんごとなき事情”があるものの、もう少しマッチメイクに工夫が欲しくはあった。
そのため案の定、というか客入りは昼の部と比較すればガクンと減って、こちらも「いつものIMPホール」といったところ。主催者側は、既に現場に居たはずのボクシングファンを大勢取り逃がした理由をもう少し真剣に考えてみても良いと思う。
余談だが、この興行の途中で突然手持ちのボールペンのインクが出なくなって観戦記執筆が大ピンチに。窮余の一策として、インクの出ないボールペンの先端を彫刻刀のようにして紙に刻み付け、何とかメモを取り切った。傍から見ていた人にとっては、鬼気迫る表情でインクの出ないボールペンを必死に走らせる男の姿は、さぞかし気色悪かったと思う(苦笑)。