駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-06-11から1日間の記事一覧

第2部全体の総括

3試合連続の1RKOを含む短時間決着試合も多く、試合数が多い割にはストレスの少ない興行だったかなぁといったところ。ただ、内容の充実度には物足りなさが否めず、有り体に言って“可もなく不可もなく”程度の興行だったのではないだろうか。まぁデビュー…

第8試合・ミドル級10回戦/○石田順裕[金沢](4R2分39秒KO)鄭亨源[韓国]●

メインイベントは、元OPBF王者にして、昨年はビータイトも制して復調著しい石田順裕が登場。タイトルマッチ前哨戦と位置付けられた、韓国人ランカーとの調整戦に臨む。 石田は14勝(4KO)5敗2分の戦績で、現在はSウェルター級でOPBF3位、日本1位にランク…

第7試合・Sフェザー級8回戦/○三浦誉士[金沢](6R2分36秒TKO)ディラサック・ヨー・チュンポン[タイ国]●

三浦は7勝(4KO)2敗1分の戦績。かつて元日本王者のキンジ天野を破って一躍名を馳せたが、その矢先に交通事故に遭って長期ブランクを余儀無くされた。05年秋の復帰後も、噛ませ犬役として呼んだ選手が何故か世界ランカー級の強豪…という不運にも苛まれて現…

第6試合・バンタム級8回戦/○松田一弘[金沢](1R2分26秒KO)マナチャイ・シットサイトン[タイ国]●

ここからは金沢ジムのA級選手とタイ人との2試合。松田は5勝(2KO)5敗5分という戦績で、04年2月に吉山博司[ヨシヤマ]に敗れて以来の再起戦。対戦相手のマナチャイはこの日が初来日。予定されていた選手の代役として招聘されたようだ。 1R。マナチャイ…

第5試合・バンタム級4回戦/●樋口裕次郎[金沢](1R1分56秒KO)島田惇輝[明石]○

樋口はこの日がデビュー戦、島田は3/18のデビュー戦を判定勝ちで飾って1勝(0KO)無敗の戦績。 1R。両者アグレッシブな乱打戦。樋口はデビュー戦特有の攻撃性で勢い付けて懸命に手数を振るうが、一日の長ある島田が回転力ある連打で徐々にこの打ち合いで優…

第4試合・Sバンタム級4回戦/●川口勝太[金沢](1R2分51秒KO)貴田哲也[大阪帝拳]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。川口が左のダブルから右ストレートという味のある攻撃で先制。しかし貴田は密着してアッパー中心のしつこい攻めでペースを奪い、ロープ際で右フックを強引に川口のテンプルに捻じ込んでノックダウン。川口立って試合再開と…

第3試合・ライト級契約ウェイト(59kg)4回戦/○渡部“伊予守”雅之[金沢](判定3−0)出口優[大阪帝拳]●

渡部はこの日がデビュー戦、出口は4/10のデビュー戦に勝利して1勝(0KO)無敗の戦績。 公式判定は大黒、登本、浦谷の3者とも38-37で渡部を支持。駒木の採点は「西」40-35「東」40-36で渡部優勢。なお出口は1Rにダウン1回を喫している。 渡部は、いかにも…

第2試合・Sバンタム級契約ウェイト(54kg)4回戦/○佐々木佳祐[金沢](2R1分58秒KO)安宅徹也[明石]●

両者戦績は、佐々木は2勝(1KO)1敗1分、安宅2勝(1KO)1敗。 1R。佐々木が先手、先手で左右フックにアッパー、ワン・ツーと放ってゆくが、安宅もガード中心のディフェンス堅くヒットは少ない。安宅はボクサー型ながら以前にもましてジャブが少なく、狙い…

第1試合・ライト級4回戦/●瀬戸口洋[金沢](判定0−3)渡場大輔[大阪帝拳]○

前座の4回戦は、新人王戦にエントリーしなかった選手たちで争われるオープン戦。瀬戸口は1勝(0KO)1敗、渡場は2勝(1KO)無敗の戦績。 公式判定は宮崎40-36、野田39-37、原田39-37の3−0で渡場。駒木の採点は「西」38-38イーブン「東」39-38で渡場優勢。 …

第2部・石田順裕日本タイトルマッチ前哨戦他(金沢ジム・大阪帝拳ジム共催)

第2部は元OPBF王者で、昨年はビー・タイトでも優勝・MVPを獲得して再度のタイトル戴冠を目指す石田順裕が韓国人ランカーを相手に迎えての調整戦に臨んだ。この他は4回戦5試合と、金沢ジムのA級選手とタイ人が戦う2試合で、ラインナップ的には「…

第1部全体の総括

やはり出色はメイン。地味なカードではあったが、流石に日本タイトルマッチともなると重厚な内容になるもので、一度もダレる場面が無いまま10ラウンドが過ぎていった。こういう試合が月イチ以上のペースで、しかも後楽園ホールで観戦できる首都圏のファンが…

第5試合・日本バンタム級王座決定戦10回戦/○《WBCバンタム級6位》池原信遂[大阪帝拳](判定3−0)鳥海純[ワタナベ]《日本同級3位》●

メインイベントは日本バンタム級王座決定戦。元フライ級世界王者をKOして世界ランカーの仲間入りを果たした池原と、元OPBF王者の鳥海による東西対決だ。 池原は24勝(18KO)1敗の戦績。かつては無敗でSバンタム級の日本1位まで登りつめたが、当時ノー…

第4試合・Lフライ級8回戦/○国重隆[大阪帝拳](判定2−0)橘悟朗[エディ]●

セミファイナルは、大阪帝拳ジムの軽量級エース・国重隆が登場。果敢なマッチメイクを続ける新鋭・橘の挑戦を受けるランキング争奪戦。 国重は15勝(2KO)2敗の戦績で、現在OPBFライトフライ級4位、日本同級1位の上位ランカー。但し世界ランカーの多い階級…

第3試合・Sバンタム級契約ウェイト(54kg)8回戦/○山口賢一[大阪帝拳](判定3−0)熟山竜一[JM加古川]●

山口は7勝(1KO)1敗2分の戦績。唯一の敗戦は03年の新人王予選で、その後は6回戦の上位級選手を中心に、地味ながら確実なキャリアを重ねて来た。今日は昨年8月にベテラン北原久巳[進光]を降して以来のリングで日本ランカーに挑戦する。対する熟山は20勝(8…

第2試合・バンタム級8回戦/○坪内達哉[大阪帝拳](判定3−0)竹本裕規[風間]●

坪内はB級デビュー以来5勝(2KO)1敗。唯一の敗戦は昨秋に玉越強平[千里馬神戸]に勝勢とも言える大健闘の末判定負けを喫したもので、素質と能力の高さが窺えるホープ。対する竹本は8勝(4KO)5敗1分のサウスポーで、03年にフライ級で西日本新人王のタイト…

第1試合・フェザー級8回戦/●吉村憲二[大阪帝拳](4R1分48秒TKO)アレックス・エスカネル[比国]○

元インターハイ王者のアマタイトルを持つ吉村は、6回戦デビュー以来5勝(2KO)無敗の戦績。ただし、ここ2戦は噛ませタイ人相手に消極的なファイトで、熱心な後援者以外は誰も喜ばない試合内容に甘んじている。対するエスカネルは21勝(9KO)11敗5分とアナウ…

第1部・日本バンタム級王座決定戦他(大阪帝拳主催)

第1部は、サーシャ・バクティンのベルト返上で空位となった日本バンタム級王座の決定戦をメインに、前座にも日本ランキング争奪戦2試合、更に大阪帝拳のホープが出場する8回戦2試合。ライトファン層には馴染みの薄いメンツながら、マニア向けの“遊び”の…

IMPホール昼夜興行(第65回ドラマチックボクシング)

2ヶ月ぶりのIMPホール昼夜興行は、久々のテレビ中継マッチ。昼の部はバンタム級の日本タイトルマッチをメインとするオールA級戦5試合、夜の部は金沢ジムの準エース・石田順裕が韓国人ランカーと前哨戦を戦う10回戦をメインとする全8試合というライン…