駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sバンタム級4回戦/●川口勝太[金沢](1R2分51秒KO)貴田哲也[大阪帝拳]○

この試合は両者デビュー戦。
1R。川口が左のダブルから右ストレートという味のある攻撃で先制。しかし貴田は密着してアッパー中心のしつこい攻めでペースを奪い、ロープ際で右フックを強引に川口のテンプルに捻じ込んでノックダウン。川口立って試合再開となるが、明らかにガードが下がり気味となって、そこへ貴田が有効打を連発させて遂にレフェリーストップ。
両者動きが機敏で、まだ粗さは残るが4回戦ボーイの平均を超える身体能力を見せてくれた。川口が回転力・ハンドスピード豊かな連打で、貴田もハンドスピード・迫力十分のパンチで見せ場を作り、地力的に互角だったが時の運で勝負が分かれてしまった。2人とも可能性を感じさせてくれる気持ちの良いデビュー戦ではあった。