駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・バンタム級4回戦/●樋口裕次郎[金沢](1R1分56秒KO)島田惇輝[明石]○

樋口はこの日がデビュー戦、島田は3/18のデビュー戦を判定勝ちで飾って1勝(0KO)無敗の戦績。
1R。両者アグレッシブな乱打戦。樋口はデビュー戦特有の攻撃性で勢い付けて懸命に手数を振るうが、一日の長ある島田が回転力ある連打で徐々にこの打ち合いで優勢に立ち、圧力をかけていってロープ際に詰めると有効打をビシビシと浴びせてノックダウン。樋口も立ち上がって奮戦するが間もなく2度目のダウンを喫して自動的KOに。
「アグレッシブ」という言葉を体現するような激しい手数の応酬。島田はこれでデビュー以来2連勝となったが、駆け引き以前の段階で試合が終わってしまったため、実力の査定は難しい。4回戦の中位クラス以上の地力を持っているのは間違いないだろうが……。樋口もデビュー戦なりに健闘はしたが、一度相手側に傾いた形勢をどうにも出来なかったのがキャリアの浅い選手の弱みか。