駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・バンタム級8回戦/○松田一弘[金沢](1R2分26秒KO)マナチャイ・シットサイトン[タイ国]●

ここからは金沢ジムのA級選手とタイ人との2試合。松田は5勝(2KO)5敗5分という戦績で、04年2月に吉山博司[ヨシヤマ]に敗れて以来の再起戦。対戦相手のマナチャイはこの日が初来日。予定されていた選手の代役として招聘されたようだ。
1R。マナチャイは松田と比べると頭2つは背が低く、とても同じ階級の選手とは思えない。そんな相手に松田は正攻法から仕掛けていくが、この体格の絶対的優位が却って仇となって攻めあぐむ。専守防衛で“噛ませモード”のマナチャイは手馴れたディフェンスから時折右オーバーハンドを豪快に振るってご愛嬌。それでも松田は着々と攻撃を積み重ね、左フックでガードをこじ開けると右ストレートをクリーンヒット。効かされたマナチャイは戦意喪失気味に松田の追い撃ちを浴びてダウン。一応は立ち上がったが、ラッシュを浴びるとレフェリーストップがかかってKO裁定。
松田が噛ませタイ人を相手に無難な再起を果たした。ただし、それ以上でもそれ以下でもない、そんな試合。不特定多数の観客にとっては、1Rで終わってくれた事だけが有り難いような内容だった。