駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・ライト級契約ウェイト(59kg)4回戦/○渡部“伊予守”雅之[金沢](判定3−0)出口優[大阪帝拳]●

渡部はこの日がデビュー戦、出口は4/10のデビュー戦に勝利して1勝(0KO)無敗の戦績。
公式判定は大黒、登本、浦谷の3者とも38-37で渡部を支持。駒木の採点は「西」40-35「東」40-36で渡部優勢。なお出口は1Rにダウン1回を喫している。
渡部は、いかにもデビュー戦らしい荒っぽい強打攻め。まだ技術不足は否めないが、1Rに左カウンターでダウンを奪い、2R以降も相手の拙攻に随分と助けられる形だがヒット数の優位を確保して際どく判定勝ち。目下の所、攻撃の粗さに加えてディフェンス面も4回戦の平均以下で、今後の勝ち負けは相手次第。
出口は手数、手数のラッシングで“アグレッシブ”の要素を制し、ジャッジ的には少差まで食い込んだが、それにしても放ったパンチがことごとく的を外して行くのには閉口した。距離感と「当てよう」という意識が完全に欠落しており、今後の活躍はこの点をどうにか出来るかどうかにかかっているだろう。