駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・日本バンタム級王座決定戦他(大阪帝拳主催)

第1部は、サーシャ・バクティンのベルト返上で空位となった日本バンタム級王座の決定戦をメインに、前座にも日本ランキング争奪戦2試合、更に大阪帝拳ホープが出場する8回戦2試合。ライトファン層には馴染みの薄いメンツながら、マニア向けの“遊び”の無い重厚なラインナップである。
今回のタイトル戦のカードが決定した時は、観戦仲間と「池原と鳥海のタイトルマッチで客が入るのかな?」などと失礼な事を言い合っていたのだが、果たして相当速い段階で前売券が完売という慶事に。当日券用にキープされていた自由席券50枚に加え、若干の前売りキャンセル分が試合開始2時間前の11時から売り出されたが、12時を回る頃には指定席券2枚を残すのみとなり、それもやがて売り切れて正真正銘の札止めとなった。関係者の入場も「ジムオーナーを除いてライセンス入場不可」と告知が出るほどで、どうやら消防法ギリギリの集客を果たしたようである。
鳥海側が引き受けたチケットや、国重隆など集客力のある選手の功績が大きいにしても、流石にタイトル戦でキャパ1000弱の会場が埋まらないのでは業界の体力が根本的に疑われるだけに、業界関係者も胸を撫で下ろす心境だろう。ちなみに前回のIMPホール札止めは、昨年4月の日本Sフライ級タイトルマッチ・田中聖二[金沢・故人]×名城信男[六島]以来。今後は「IMPホールのタイトルマッチは前売りを押えるべし」というのが、観戦にあたってのガイドラインとなるだろう。特に大阪府外にお住まいの方は参考にして頂きたいと思う。