駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sフェザー級4回戦/○湯川翔太[江坂](1R2分03秒TKO)綾部雅之[進光]●

オープニングマッチは両者デビューの一戦から。
1R。両者ガードを下げた姿勢から捨てパンチ気味のジャブを交錯させる序盤戦。構えやパンチを放つ仕草などはサマになっているが、肝心の当て勘が悪く、一流選手を“気取っている”段階か。互いのガードの低さを突く形でヒットを交換し、KO狙いの強振を躱してクリンチに膠着するのを繰り返す展開がしばらく続いたが、湯川が半クリンチの状態から右ストレートを強引にクリーンヒットさせて効かせると、更に右ストレートを追加してノックダウン。綾部は足がもつれてファイティングポーズを取れず、カウント途中でストップされた。
見事に明暗が分かれる結果となったが、両者の地力そのものは接近しているような印象。共にハンドスピードは見所があるが、精度や当たるパンチの取捨選択などの技術面は目下後発発展途上中といったところ。総合的に言えば4回戦でも平凡で、今後の精進が望まれる。