駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第7試合・Sバンタム級4回戦/●大林文範[尼崎](3R2分02秒TKO)山口伸也[陽光アダチ]○

両者戦績は、大林2勝(1KO)2敗1分、山口2勝(2KO)2敗。共に今年度の新人王戦を初戦敗退で落としてからの再起戦。
1R。両者強打中心で大味な打撃戦。序盤からクリーンヒット応酬するなど危なっかしい展開となる。大林が圧力かけて試合を動かそうとするが詰め甘く、逆に山口の強打を貰って効かされる。
2R。大林は攻めあぐむ感がある。狙い撃ちでヒットを奪うがカウンターも被弾して相殺されてしまう。対照的に山口はノビノビとした戦いぶり。ラウンド終盤にはフック合戦制してクリーンヒットを奪う。
3R。山口がリーチの差を活かして打撃戦を有利に展開、大林の圧力を距離コントロールでいなして、自分のパンチが当たる距離からフック、アッパー、ストレートを豪快に決めてTKO。
山口は守備面の甘さを垣間見せて被弾数の多さが気になるが、今日は自分の距離と主導権をキープして、打撃戦でも「望むところ」とばかりに受けて立って完勝。今日は相性の勝利か。
大林はアグレッシブさに欠け、カウンター合戦に持ち込まれてコンビネーション中心で攻める持ち味を全く出せず。クリーンヒットを奪うとその倍返しされる形となっては厳しい。能動的に自分のペースを掴める強引さが欲しかった。