第１部第２試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)４回戦／●ミッキーヨシノブ[エディ]（判定０−２）木戸俊彦[明石]○

両者戦績はミッキー２勝(1KO)４敗、木戸２勝(1KO)５敗１分。両者今年度新人王戦の初戦敗退組だが、ミッキーは７月に再起戦を戦って勝利している。
１Ｒ。ミッキーは今日も強引な手数攻め。フックを振り回しながらクリンチとホールディングで相手を撹乱するラフファイトで強引に主導権。木戸もラウンド中盤にはダッキングしつつのジャブ、ストレートで反撃するが、終盤には再び強引なミッキーのペースに振り回された格好。
２Ｒ。ミッキーはこのラウンドもホールド駆使するダーティファイトを展開するが、雑な攻撃でヒットに繋がらず。これに対して木戸は、火中の栗を拾うが如くショートレンジの乱打戦に打って出て要所でワン・ツー、ショートアッパーを有効打させてヒット数でリード確保。
３Ｒ。ミッキーはアグレッシブなファイトだが、動きは乱雑になるばかりで明確なヒット殆ど無し。木戸はワン・ツーとショートアッパーをこのラウンドも細かく重ねてヒット数で大差。ミッキーは強引な試合運びがジャッジ上のポイントに繋がらない。
４Ｒ。ショートレンジの乱打戦。共に手数を振るい合うアグレッシブな展開で接戦となるが、パンチの精度で若干上回る木戸が徐々にヒット数で優位に立っていった。
公式判定は宮崎39-37、北村39-38、上中38-38の２−０で木戸。駒木の採点は「Ａ」「Ｂ」ともに39-37木戸優勢。
木戸は相手の土俵である乱打戦に自ら打って出て、ヒット数優位でポイントアウト。お世辞にも強敵とは言えない相手だったが、この勝利は自信になったのではなかろうか。課題は決定力。
ミッキーは「雑」の一字に尽きる。下手な鉄砲も何とやら、では相手次第で勝ち負けになっても６回戦より上は到底狙えない。技術の乏しさを強引な試合運びで誤魔化している嫌いもあるし、ここで一度自分の立ち位置を見直して根本的な地力向上を目指して欲しい。