駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

アゼリア大正昼夜興行

連続昼夜興行の2日目は、会場をアゼリア大正に変えて若手中心興行の2連発。昼の部に森岡ジム主催の「第4回森岡栄治杯」、夜の部にグリーンツダジム主催の「Waves」がそれぞれ開催された。
これは私見だが、僕は新人王戦を除く4回戦ボーイの試合については、今回のように原則としてアゼリアなど小会場での“トライアウト”的な興行でのみ行い、そこで好パフォーマンスを見せた選手のみ、一般層向けの中規模以上興行で出場できる……という形がベストと考えている。
というのも、普段、我々ボクシングマニア層が一見客の友人・知人を試合会場に連れて来辛い大きな理由の1つとして、前座にレベルの低い試合が延々と続くから、というのがある。実際、僕自身も「つまらない試合も多かったし、もう1回は見たいと思わない」というミもフタも無い理由で、知人に2度目の来場の誘いを断られた経験もあったりする。
主催ジムの「新人を恵まれた環境で活動させてあげたい」という気持ちは理解出来るのだが、その贔屓の引き倒しによって新規ファン開拓に支障を生じさせているのでは本末転倒だ。本当にボクシング興行を世間一般のスポーツ・格闘技ファンにとって魅力あるモノにするのならば、レベルの高い試合とそうでない試合の分別は必要不可欠だと思う。興行関係者の皆さんには是非ともご一考願いたい*1
そういう意味において、かなり無理のある日程ではあるが、この日のような試みは大賛成である。ただ、試合数と総ラウンド数(第1部:10試合50R/第2部:10試合44R)は、いくらアゼリアの興行とはいえ観戦者にとっては辛いかな、という気もした。特に6・8回戦の試合はアゼリアで行うには勿体無いカードもあっただけに、そういう点も踏まえて、あと何試合か削って欲しかったというのが偽らざる本音だ。


※先に試合結果のみアップしておきます。
※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。

*1:そうは言っても地方のジムなどにとっては難しい話でしょうが……