駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・「第4回森岡栄治杯」(森岡ジム主催)概要&雑感

第1部は、年3回程度アゼリア大正で開催されている森岡ジムの自主興行。同ジム所属選手にこだわらず広い範囲から選手を集め、全10試合のボリューム興行となった。新人王トーナメントを盛り上げた面々が一堂に集ったのはボクシングマニアにとっても嬉しいマッチメイクだったが、後述するように判定決着連発によって4時間超の“ロングラン興行”となり、第2部の開場時間にまでズレこむ結果となったのは少々残念……というか、後の興行に迷惑をかける可能性のあるタイムスケジュールを組む事自体どうかと思うが。
メインは森岡ジムの“2強”の1人である坂本将広と、漸く復調成った感のある如月紗那[六島]による“西日本新人王戦準優勝者対決”。6回戦3試合の中には前年度新人王戦ウェルター級西軍代表・細川貴之[六島]の再々起戦など、地味ながら探せば見所が多数見つかるラインナップ。このカードに興味を持てるかどうかがマニアとファンの境界線か(笑)。
客入りは指定席こそ売れ残りが目立ったものの、選手の身内・後援者が多数詰め掛けて超満員状態。ある試合などは、出場両選手のご母堂が何故か同じコーナー側の至近距離で接近遭遇し、互いを意識し合いつつ、過激な言葉を交えた熾烈な応援合戦を繰り広げる場面もあったりした(笑)。選手のお母さんが応援に来た場合、「行け!この野郎!いてまえ!」と勇ましい応援を繰り広げるタイプと、自分の息子が殴られる所を見ていられない、というタイプに分かれるのが興味深い。