駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

HonmamoN〜OPBFウェルター級タイトルマッチ(Gツダジム主催)

全国各地でボクシング興行が集中した3連休の最終日、西日本地区ではグリーンツダジム主催としては珍しく、尼崎はアルカイックホール・オクトで興業が開催された。ここはIMPホールと同規模キャパの会場だが、今回はメインに出場する両選手の地元・出身地を考慮した選択のようだ。
また、この日の興行はA級3試合の試合開始時刻が1時間刻みで固定され、その合間に時間調整代わりの4回戦2試合が挟み込まれるという変則的なタイムスケジュールが採用された。これは、「延々と続く前座試合が長すぎて、お目当ての試合が始まる頃には観客の集中力が途切れている」……というボクシング興行の構造的欠陥を解消するため、そして興行全体の所要時間を(格闘技興行としてベストの)2時間〜3時間に調整する試みと思われる。
このシステムには、試合数が制限される事(今回は5試合)、そして短時間KO決着が連発された場合は長時間休憩を入れざるを得ない事などの欠点もあるが、総体的に言ってメリットの多いシステムであると思う。特に興行の所要時間や終了時刻が予想し易いというのが観客の立場からすれば嬉しい。今後も更にメリットを増やす試行錯誤を繰り返しながら、このシステムを普及させていってもらいたいと思う。特に遠方からの来客が多い世界タイトルマッチ興行での積極的活用が望まれるところだ。


※先に結果を更新、その後に観戦記を追記してゆきます。
※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。