駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

Senrima Super Fight vol.23(千里馬神戸主催)

恒例となった神戸サンボーホールでの千里馬神戸ジム主催興行。前回11月の神戸興行に引き続き、武本在樹・康樹兄弟を主役に据えたマッチメイク。在樹はメインで世界ランカー相手に前回敗戦の捲土重来を、康樹はセミで昨秋に兄を破って日本ランカーとなった児島芳生[明石]に相対して“仇討ち”と日本ランク奪取を狙う。また、前座4回戦の大半は千里馬神戸のグリーンボーイたちが出場する新人王予選で、注目の今期西日本PFP候補筆頭・脇本雅行[高砂]もここで緒戦を迎える。セミとメイン以外にA、B級選手の出場は無いのは残念だが、計10試合・60Rはかなりのボリュームとなった。
なお、この日には来る4月15日に行われる三谷将之[高砂]の日本バンタム級王座防衛戦の告知とチケット割引前売販売が行われた。千里馬神戸ジムと高砂ジムが以前から興行面で協力関係にあるからこそ実現した試みだが、この手の活動はプロレスや格闘技業界では遥か昔から行われており、これまでボクシング界で同様の広報・営業が殆どなされていなかったのは不思議でならない。いかにこれまで身内以外にチケットを売る努力を怠って来たかという話ではあるが、こうして1人でも多く一般ファンを会場に呼び込もうと奮闘する人たちには心からエールを送りたい。

※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。