駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第6試合・Sライト級4回戦/○神野桐玄[六島](判定3−0)荒井俊宏[千里馬神戸]●

両者戦績は神野1勝(0KO)2敗、荒井は未勝利2敗。昨年5月、10月と連敗してリングから遠ざかっていた神野は“ドン神玄”のリングネームから改名して再起。荒井は未勝利の身で今期新人王戦にウェルター級で参戦したが、初戦で敗退。
1R。神野が得意の左を活かしてペースを握る。荒井は闇雲に距離を詰めるばかりで肝心の攻めに繋がらない。神野が数的優勢をキープしてポイント奪取。
2R。神野はラウンド序盤、左を起点にリード奪うが、荒井が中盤には強引なアッパー、フックで逆襲。しかしそれもたちまち乱雑な動きとなり、その隙を突いた神野に再逆襲されて劣勢に。
3R。神野のジャブ、右ストレートが次々と刺さって大差リード。荒井はアッパー狙うが、いかんせん当てる技術に乏しい。最後まで手数とヒットを絶やさなかった神野の優勢は磐石。
4R。神野はこのラウンドもショートレンジから左のボディ、ジャブ、右ストレート、フックを自在に決めて優位に立つ。荒井は時折強打を振りかぶったが、ヒット奪えず。
公式判定は宮崎40-36、西山40-37、野田39-37の3−0で神野。駒木の採点は「A」「B」いずれも40-36で神野。
神野が左を前面に出して、相手との技術差を見せ付けた形で完勝。大振り癖も解消に向かっている。
荒井はフック、アッパー狙いを続けたが、「打つ」を「当てる」に結びつける術がまだ身についていない。得意のステップワークも影を潜め、内容は悪くなるばかり。