駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

ダイナミックボクシング(進光ジム主催)

進光ジムが毎年この時期、平日の府立第二で行う秋の定例興行が今年も挙行された。最近の定例興行では所属選手のOPBF挑戦が相次ぎ、ビッグマッチ仕様の興行が続いていたが、今回は久々に若手選手の4回戦とノンタイトル戦で構成された“通常モード”。計8試合・44Rは金曜夕方という事を考えると適正なボリュームと言えるだろう。
メインは進光ジムの中量級エース・鈴木哲也が、05年の新人王戦西軍代表を迎え撃つ10回戦。前回、初来日のアルメニア人に不覚を取った鈴木にとっては絶対に負けられない再起戦となる。セミOPBF挑戦から丸一年経った坂本裕喜が出場の10回戦で、相手はタイ国遠征で元世界王者・ウィラポンとも戦った丹羽賢史[Gツダ]。戦績こそ負け越しだが、A級昇格以来強豪相手と戦い続けた丹羽の濃密なキャリアは決して侮れない。日本タイトル挑戦へ向けて動き出した坂本にとっては、まずランキング登載へ向けて第1の試練と言えるだろう。

※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。