駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1回チャンピオンズヒート(井岡&森岡ジム共催)

確実な経営手腕は業界外にも知れ渡り、新興勢力ながら西日本ボクシング界で日毎に存在感を増しつつある井岡ジムが、(興行会社は森岡ジム系統ながら)遂に自主興行の開催に漕ぎ着けた。最近ではキャパシティを持て余す事も少なくない会場になってしまった府立第二だが、この日はジム後援者がリングサイドをほぼ完全に埋め尽くし、立見エリアも多くの観衆でスペースがギッシリと埋まった。最初の自主興行としては上々の船出と言えるのではないか。
マッチメイクはA級4試合を含む全8試合・50Rという重厚な陣容。フルラウンドなら4時間半コースの長丁場となるが、試合開始を16時とし、途中に休憩を挟み、実質上メイン格の試合を第6試合に持って来るプログラム構成など、それなりの配慮は為されていた。
そのメイン格の10回戦は、昨年新人王戦線を大いに沸かせるも、今年に入って未勝利とスランプ状態の橋詰知明が、好戦的なファイトスタイルで知られる竹本裕規[風間]を相手に再起を期す一戦。ジム頭としてこれ以上の停滞は許されない橋詰にとって、今日は本当に負けられない一戦となる。その他、トレーナー兼任の元世界王者・ピチットの3年ぶりの試合出場、前OPBF王者・丸元大成[Gツダ]の再起&リベンジ戦、井岡ジムの若手筆頭・宮崎の初8回戦など見所満載の興行である。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。