第１試合・フライ級４回戦／○大西一生[姫路木下]（判定３−０）北岡和正[井岡]●

未勝利同士の対戦。大西は５月にデビュー戦で敗れて１敗、北岡は昨年９月、今年４月と連敗して２敗。
１Ｒ。北岡が勢いよく前に出て荒っぽい連打。大西も手数優先の迎撃でラフな乱打戦となる。ラウンド中盤から大西がカウンターで左右ストレートのヒットを連発。北岡は終盤攻勢に出て軽打ながらヒットするが……
２Ｒ。このラウンドも同様の展開。北岡がラフな手数攻勢。大西は迎撃から時折左ストレートをヒットさせて反転攻勢のシーンも。命中率は低いがストレートのほかにもフックも決めて優勢。
３Ｒ。大西もアグレッシブさを増して乱打戦模様。ここでも大西の左ストレートが支配的。コーナーに詰めて連打でアグレッシブさもアピール。北岡も必死の応戦だが手数が空転するばかり。終盤にも大西が左右連打、左ストレートでヒットを奪いダメ押し。
４Ｒ。このラウンドも乱打戦。大西のアグレッシブさが北岡を攻め立てる。中盤にはヒットまとめてリード。北岡は全く自分のペースを掴めぬまま、ただ当たらぬ手数を出すばかり。最後の打ち合いは共に空転し、決定的場面無いまま試合終了となった。
公式判定は原田、西山、宮崎の三者いずれも40-36で大西を支持。駒木の採点は「Ａ」40-36「Ｂ」40-37で大西優勢。
大西が乱打戦を制して２戦目で初勝利。今日は相対的にパンチの精度で上回り、終始リードを奪った。しかし、攻撃の威力や正確性などはまだまだ平凡。
北岡はデビュー戦からの成長がまだ見えて来ない。手数もまともに的を捉えられないのではポイント奪取も覚束ない。