駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-10-20から1日間の記事一覧

興行全体の総括

前座からKO決着、好試合が多く、内容の引き締まった良質な興行だったのではないか。メイン・セミはややミスマッチ気味のマッチメイクではあったが、チャレンジする側の奮闘が光って、価値ある試合になった。 しかし特筆すべきは、第5試合で上位ランキング…

第7試合・日本ミドル級タイトルマッチ10回戦/○《王者》江口啓二[姫路木下](4R2分58秒TKO)叶栄治[大阪帝拳]《挑戦者・同級8位》●

王者・江口は15勝(10KO)1敗のサウスポー。OPBFではミドル級1位。相撲という異色のキャリアからプロボクシング入り。デビューした03年に新人王戦で西軍代表まで進出、全日本決勝は際どい判定で清田拓三[フラッシュ赤羽]に敗れるも、これが現在まで唯一の敗…

第6試合・バンタム級10回戦/○川端賢樹[姫路木下](7R1分52秒TKO)武田高廣[大阪帝拳]●

川端は25勝(15KO)8敗2分。元日本Sフライ級王者で、現在は日本バンタム級3位。92年デビュー、新人王戦には参加せず地元姫路での活動に専念し、7連勝でA級昇格。昇級緒戦は岡山遠征で初黒星となるが、96年から99年3月まで2引分を挟んで8連勝をマーク…

第5試合・Sライト級10回戦/○西尾彰人[姫路木下](判定2−1)山本大五郎[金沢]●

西尾は10勝(6KO)3敗2分、サウスポー。日本Sライト級11位。02年デビュー。新人王戦では03年に1勝して西日本決勝へ進出するが赤澤慎司[神拳阪神]に敗れ、04年の再挑戦も1勝した後の準決勝で中島丈志[Gツダ]にドロー敗者扱い。しかし間もなく再起し、05年…

第4試合・Sフライ級6回戦/○内海俊忠[姫路木下](2R2分04秒TKO)山本幸史朗[ウォズ]●

両者戦績は内海7勝(5KO)2敗1分、山本4勝(1KO)3敗2分。内海は04年2月以来、3年8ヶ月ぶりの復帰戦。山本も昨年11月以来、ほぼ1年のブランクがある。 1R。内海は重厚な好戦的ボクサーファイター。速さよりキレと威力に重きを置く連打で攻め立てる。…

第3試合・Sバンタム級4回戦/●北田竜統[JM加古川](判定1−2)棚橋直樹[Gツダ]○

両者戦績は北田2勝(2KO)2敗、棚橋1勝(1KO)2敗。北田は7月に敗れてから3ヶ月で復帰。棚橋は6月にアマエリート・上谷雄太[井岡]に敗れており、こちらも再起戦。 1R。北田は以前のスピード難が解消された様子。ショートレンジの打撃戦では小刻みにステ…

第2試合・Sバンタム級4回戦/○宮崎隆司[姫路木下](3R0分26秒TKO)脇重幸世司[江見]●

両者戦績は宮崎1勝(0KO)2敗、脇重は未勝利7敗。宮崎は新人王戦にエントリーするも、名越光紀[新日本大阪]に敗れ、今回が再起戦。脇重は今年4月に続いての兵庫県遠征。 1R。脇重は足を使いつつ、ジャブ使ってアウトボクシング。だが宮崎はジャブ、スト…

第1試合・フライ級4回戦/○大西一生[姫路木下](判定3−0)北岡和正[井岡]●

未勝利同士の対戦。大西は5月にデビュー戦で敗れて1敗、北岡は昨年9月、今年4月と連敗して2敗。 1R。北岡が勢いよく前に出て荒っぽい連打。大西も手数優先の迎撃でラフな乱打戦となる。ラウンド中盤から大西がカウンターで左右ストレートのヒットを連…

この日付の観戦記について

当日は所用の為に会場での観戦は出来ず、後日VTRにて観戦し、レポートを執筆したものです。よって、会場内や興行中の雑感は把握出来ないまま観戦しています。その点、ご承知置き下さい。