駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sフライ級6回戦/○内海俊忠[姫路木下](2R2分04秒TKO)山本幸史朗[ウォズ]●

両者戦績は内海7勝(5KO)2敗1分、山本4勝(1KO)3敗2分。内海は04年2月以来、3年8ヶ月ぶりの復帰戦。山本も昨年11月以来、ほぼ1年のブランクがある。
1R。内海は重厚な好戦的ボクサーファイター。速さよりキレと威力に重きを置く連打で攻め立てる。山本のやや大き過ぎる強打を捌いて、ラウンド後半からは左ボディフックをクリーンヒットさせて山本を効かせると、一気の連打攻勢に出てヒット・有効打を量産する。
2R。山本がラウンド序盤から、前へ出つつのジャブ、フックで攻める。だが内海は落ち着いた立ち回りで守勢を脱すると、後半に入ったところで左右フックをクリーンヒット、山本をグラつかせてそのままノックダウン。試合再開後に内海がすかさず猛攻を仕掛けると、山本は押される中でも抵抗するが、それでも抵抗力は喪失しており、内海がガードの上からでも構わず連打を浴びせると、レフェリーが入ってTKOとなった。
内海が長期ブランク明けの試合を完勝KO勝ちで制した。キレと重さの並存する連打は魅力的で、スピードもある。これからどこまで勘が戻り、そして更に伸びるか? 注目したい好素材である。
山本は彼なりに愚直な攻めを展開したが、完敗。今日は相手が強かったが、地力そのものも6回戦では平凡に映る。A級昇格には慎重な相手探しが最優先課題という事になりそうだ。