駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・バンタム級4回戦/○森川真一郎[高砂](3R0分46秒TKO)山崎浩一[明石]●

両者戦績は森川2勝(1KO)無敗、山崎1勝(1KO)無敗でサウスポー。昨年度にアマチュア実業団選手権を制した17歳の森川は今年4月にデビューし、8月に2勝目を挙げている。山崎は04年3月以来、実に3年8ヶ月ぶりのリング。
1R。森川が強力なラッシングで右ストレート中心の鋭い猛攻。山崎は左ストレートで迎撃を狙うが、森川の勢いに呑み込まれる形でワン・ツーをしたたかに浴びてダウン。その後も押され気味だったが、何とか終了ゴングを聞いた。
2R。森川の連打に対し、山崎は距離を取ってこれをスカしつつ左ストレート、ワン・ツーでヒット奪う。だが、カウンター合戦では森川がワン・ツーを浴びせて優勢。山崎はラウンド終盤も手数豊富に攻めたが、どこまで?
3R。このラウンドも距離を取って主導権窺う山崎だが、森川はタイミングを計っておいて一揆の連打攻勢。ワン・ツー気味のフックでクリーン・ノックダウンを奪ったところで土屋レフェリーが即ストップ。
森川は持ち前のハンドスピードにラッシュ力を重ねて攻撃的な好選手に育って来た印象。まだ粗さは残るが、パンチ力も上がっており、6回戦でも通用するレベルに。
山崎は3年8ヶ月ぶりとは思えない動きに地力を感じさせたが、受身に回ったサウスポー特有の打たれ脆さが響いた。自分の試合をさせてもらえないまま辛酸を舐めさせられた。