第２試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)４回戦／●片山悠希[Ｇツダ]（判定０−３）与久田哲二[仲里ATSUMI]○

この試合も両者デビュー戦。
１Ｒ。試合開始直後いきなりスリップダウンというバタバタした立ち上がり。片岡がフック連打で攻勢を窺った瞬間に、与久田の左フックがクリーンヒットしてノックダウン。再開後は大乱戦となり、片岡も反撃して与久田を効かせる場面も作った。
２Ｒ。低いガードの両者でクロスレンジの乱打戦が続く。与久田の攻勢が目立つが、ラウンド終盤になって片岡がワン・ツー連打で電車道の猛ラッシング。与久田はグロッギーとなり、あわや逆転KOかというところだがギリギリ踏ん張った。
３Ｒ。このラウンドも大乱打戦。交互に連打を浴びせてKOのチャンスを作るが、共に際どいところで踏み止まる。ほぼ互角の展開だが、微差で振り分けるなら優勢の時間が僅かに長い片岡か？
４Ｒ。与久田は中間距離からボディフック中心のボクシングを模索するが、スピード不足でなし崩しになってしまう。ここも一進一退だが、今度は与久田の踏ん張りが目に付く。
公式判定は宮崎39-36、半田39-37、野田38-37の３−０で与久田。駒木の採点は「Ａ」38-37「Ｂ」39-37で与久田優勢。仲里ATSUMIジムはこれがプロ加盟初勝利。
与久田が消耗戦を制して所属ジムに初勝利をプレゼント。１Ｒのノックダウンで稼いだ２点をキッチリ守りきった。ただし守備面を中心にまだまだ習得すべき点はいくらでもある。
片岡はフック一辺倒の粗い試合運び。今日はボクシングをするだけの精神的余裕が無かったか。ガードの上げ下げが遅い現状、絶えず痛烈な被弾の危険が伴う。