駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・フェザー級契約ウェイト(56.0Kg)4回戦/○松井博史[奈良六島](4R1分11秒TKO)中野利保[ウォズ]●

両者戦績は松井3勝(1KO)1敗、中野1勝(1KO)無敗。松井は今年4月に勝って以来7ヵ月半ぶりのリング。中野も5月末にデビュー戦勝利して以来半年振り。
1R。松井はロングレンジをキープして捨てパンチ気味のジャブから右ストレートに繋げる攻めをを中心にヒットを連発してリード。中野は攻勢かけて反撃狙うが松井のスピードにスルリと躱されてしまう。
2R。松井の好戦的なアウトボクシングが冴える。中野のフック攻勢を数発浴びつつも、大半はステップとボディワークで捌き、逆に右ストレートでヒットを重ねて互角以上。
3R。このラウンドも松井は、中野の強振攻勢を素軽いダッキングとステップで捌きつつ、軽くワン・ツーを合わせて優勢。中野もアグレッシブさは光るが少々空回り。
4R。中野の攻勢が目立つが、松井はスピード優位を活かして明確なヒットを許さない。そして1分過ぎ、前Rから目立ち始めた中野の右目付近の腫れが酷くなりレフェリーストップ。判定勝負でも松井の優勢は揺るがず、この裁定は妥当。
松井は4回戦では上位クラスのスピード。これを活かして終始主導権を支配して完勝。もう少しパンチ力が欲しいが、4回戦レベルなら上半身と足のスピードだけで十分通用する。
中野はアグレッシブに攻めたが完全に空転。今日は相手が一枚上で、能力差を覆す奇策も無ければ致し方なし。