駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-11-26から1日間の記事一覧

興行全体の総括

微妙な内容の試合も少なくなく、お世辞にも温まったとは言えない空気の中で登場した名城だが、ここでは文字通り役者が違った。僅か10分余の短時間試合だったが、彼本来の長所・魅力を客席に伝えるには十分。逆に言えば、強豪選手がミスマッチに近い相手との…

第8試合・バンタム級10回戦/○名城信男[六島](3R2分30秒TKO)ペットクロンパイ・ソーターンティップ[タイ国]●

WBA王座陥落からの再起戦となる名城は9勝(5KO)1敗。現在はWBA2位、WBC13位、日本では未公認のWBOでも13位の世界ランクに位置している。 38勝19敗という、後の世界王者としては極めて平凡なアマ戦績を経て03年にB級デビュー。3連続短時間K…

第7試合・ウェルター級契約ウェイト(65.0kg)8回戦/○大崎丈二[ウォズ](6R1分58秒KO)ゴーントラニー・ボースラサック[タイ国]●

OPBFのSライト級9位・大崎は11勝(6KO)3敗2分の戦績。03年にデビュー。04年にライト級で新人王戦に挑むも西日本2回戦で敗退。しかし翌05年はSライト級にクラスを上げて再挑戦し、4KOを含む5連勝で全日本制覇を達成する。だがA級に昇格して迎えた…

第6試合・フライ級8回戦/○金光佑治[六島](7R1分40秒TKO)利幸トーレス[大鵬]●

日本ミニマム級8位の金光は9勝(5KO)1敗の戦績。03年デビュー。2連続KO勝利を挙げて翌04年の新人王戦にエントリーすると、3KOを含む破竹の4連勝を果たす。続く西日本決勝では奈須勇樹[Gツダ→角海老宝石]に敗れ、約1年のブランクを経験するが、そこか…

第5試合・フライ級6回戦/○吉田ファンキー[奈良六島](判定3−0)鈴木遼[尼崎]●

両者戦績は吉田4勝(2KO)1敗1分、鈴木4勝(0KO)4敗2分。この試合から本名の吉田雄佑から文字通りファンキーに改名した吉田は西日本新人王戦決勝で敗れて以来の再起戦。鈴木は今年2月、10月と金城吉廣[正拳]に連敗して勝率が五分になってしまった。負け…

第4試合・ウェルター級6回戦/●石橋正和[六島](判定0−3)パリンヤー・ジョッキージム[タイ国]○

両者戦績は石橋4勝(1KO)3敗、パリンヤーも自称4勝(1KO)3敗。石橋は西日本新人王決勝で敗れて以来の再起戦。タイ国ウェルター級6位のパリンヤーはこれが3度目の来日。過去2戦は5RTKO負けと8R判定負け。 1R。パリンヤーはのらりくらりとたリズム…

第3試合・フェザー級契約ウェイト(56.0Kg)4回戦/○松井博史[奈良六島](4R1分11秒TKO)中野利保[ウォズ]●

両者戦績は松井3勝(1KO)1敗、中野1勝(1KO)無敗。松井は今年4月に勝って以来7ヵ月半ぶりのリング。中野も5月末にデビュー戦勝利して以来半年振り。 1R。松井はロングレンジをキープして捨てパンチ気味のジャブから右ストレートに繋げる攻めをを中心に…

第2試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/●片山悠希[Gツダ](判定0−3)与久田哲二[仲里ATSUMI]○

この試合も両者デビュー戦。 1R。試合開始直後いきなりスリップダウンというバタバタした立ち上がり。片岡がフック連打で攻勢を窺った瞬間に、与久田の左フックがクリーンヒットしてノックダウン。再開後は大乱戦となり、片岡も反撃して与久田を効かせる場…

第1試合・Sフェザー級4回戦/○獅子丸崇也[六島](判定3−0)寺西和哉[陽光アダチ]●

この試合は両者デビュー戦。 1R。アグレッシブも、やや距離が噛み合わず膠着気味の立ち上がり。獅子丸のワン・ツー、寺西のボディフックが目立つ。ラウンド終盤、獅子丸のショートフックが連続有効打となりヤマ場。 2R。ショートレンジで打撃戦。獅子丸…

ドラマチックボクシング「大栄位Presents世界への道」(六島・大阪帝

11月後半は土日を外した興行が相次いだが、この日が“千秋楽”。5月に無念の世界王座陥落を余儀なくされた名城信男[六島]が、プロデビューの地・府立第二に帰ってリスタートを切る。今回はスカイAの中継の他、久々によみうりTV系の地上波放送収録も行われ…