駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・第5回森岡栄治杯 Morioka Boxers“聖夜の挑戦”(森岡ジム主催)

昼の部は毎年恒例、森岡ジム主催の若手育成興行だ。次年度の新人王戦エントリー締め切り直前に行われる興行という事で、エントリー権を狙う未勝利選手やトーナメント開幕前に1試合でも経験を積んでおきたい選手たちにとっては貴重な実戦機会となっている。
今年は4回戦主体の中、メインでは10回戦も行われ、このアゼリア年末興行の“卒業生”である山口淳一[森岡]がランカーとしての緒戦を行う。また、4回戦12試合の最終試合ではセミ格として、淳一の双子の兄弟である山口鋭二[森岡]が、昨年度西日本新人王戦準Vの野口貴史[大阪帝拳]との試合でB級昇格に挑む。
また、この興行の試合開始前には入場式が行われるなど、演出面でも配慮の跡が窺えた。入場式の最中に会場入りした筆者は、二層三層にもなっている立見客の“壁”に吃驚させられたのだが、なるほど、選手から応援に駆けつけた身内の人たちに入場式の存在が伝えられていたのだろう。中途入場・途中退場が当たり前の身内客に、多くの試合を観てもらいボクシングの面白さを伝える、という点でも、入場式を行うというのは良いアイディアかも知れない。