駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第9試合・Sライト級4回戦/○神野桐玄[六島](3R2分02秒TKO)橋野佑太[尼崎亀谷]●

両者戦績は神野2勝(0KO)2敗、橋野1勝(0KO)6敗1分。神野は7月に05年のデビュー戦以来の勝利を挙げた。橋野は今期新人王戦の1回戦でデビュー7戦目にして初勝利を達成したが、2回戦で今期西軍代表となる水本昌寛[井岡]に敗れた。
1R。神野は得意の左を起点にして先制攻撃。橋野も時折圧力をかけつつ強打をまとめる得意のスタイル。橋野の迫力もなかなかだが、神野が技術を背景にした攻守で“リング・ジェネラルシップ”要素優勢か。
2R。橋野の強引なショート狙いと、神野のロングレンジからのワン・ツー、アッパー狙いとで一進一退の攻防。明確なヒット数で勝る神野が一歩リードか。
3R。愚直な前進とアタックで粘り強く戦う橋野だが、右フック一辺倒では相手に読まれて苦しい。やがて神野の迎撃が次々とヒットして形勢大差となりレフェリーストップ。
神野が攻守の技術差を見せ付けてTKO勝利。大幅負け越しの選手相手とは言え内容の良い勝ち方だった。次の段階へ向けての課題は、パンチの威力強化か。
橋野は愚直なファイトも力押しだけでは通用せず。パンチ力は十分あるだけに、カウンターの一発でも当たれば面白いのだが、現状ではそれすらもラッキーパンチ待ちという所。