駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第12試合・Lフライ級契約ウェイト(48.0kg)4回戦/●山口鋭二[森岡](判定1−2)野口貴史[大阪帝拳]○

両者戦績は山口3勝(2KO)2敗1分、野口4勝(0KO)5敗。山口は今期ミニマム級で新人王戦に出場するも西日本準決勝で敗退し、今回が再起戦。野口は06年9月の西日本新人王Lフライ級決勝で敗れて以来の再起戦。
1R。野口がガード低い山口を咎める形でワン・ツー中心にクリーンヒット連発し大差リード。山口もラウンド後半には攻め疲れの野口へアグレッシブに反撃するが、逆に返り討ち。
2R。山口が出入り激しくマイペースでアグレッシブに手数攻め。野口はやや防戦気味で、ラウンド後半の反撃も相撃ちにされて苦しい展開。小差ながら山口が優勢確保か。
3R。野口が再び先手でワン・ツー攻め。山口は体格差で圧されて後退しつつもアグレッシブに反撃。ラウンド中盤以降は徐々に主導権を引き寄せて計正五部のラウンドに。
4R。両者アグレッシブだが、これが空回りして膠着気味の立ち上がりに。ラウンド中盤には山口が手数と圧力で勝ったが、終盤には野口も右を当てて食い下がった。試合終了直前にはヤマ場を求めて猛烈な乱打戦となるが、これは互角。
公式判定は坂本39-37、原田39-38(以上、野口支持)、宮崎39-38(山口支持)のスプリットで野口。駒木の採点は「A」39-37山口優勢「B」39-39イーブン。
4回戦では上位レベルの激戦は、ワン・ツーで明確なヒットを重ねた野口に軍配。相手の気合に圧されるシーンもあり、このままでは6回戦での苦戦も予感させるが、今日の所は西日本準Vの意地を見せた形。
山口も手数と圧力で際どく応戦。見方によれば逆転判定勝ちもあるかという内容だったが、大きなヤマ場を作れずジャッジにアピール出来なかった。守備の怪しい面が相手に見せ場を作らせる原因にもなっており、とりあえずはディフェンス面の強化を図って欲しい。