駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行概要及び雑感

例年、年明けから3月半ばまではシーズンオフとなる西日本ボクシング界だが、今年は1月上旬に大物選手絡みの興行が2つ開催される。来る1/10のW世界戦が終わるまではファンも関係者も年が明けた気がしない、というのが正直なところだろう。
というわけで、今年第一弾の興行は、府立第二を舞台に、まだ御屠蘇気分も抜けない中での開催となった。前座4回戦1試合を除いては、A級選手とタイ人ばかりのカードが5試合続く、ややイレギュラーなプログラム構成となった。全6試合・計50Rだが、短時間KO勝利が期待出来るカードもあり、実質上はもう少しコンパクトなサイズの興行である。
メインは高山勝成の移籍第2戦となるノンタイトル10回戦で、セミ以下も昨年は不本意な1年を過ごした小松則幸[Gツダ]の再起戦、同じく再起を図る山本大五郎[金沢]の10回戦と、なかなか重厚なラインナップとなった。対するタイ国陣営は、前座8回戦に出場する2人は明らかに“お仕事臭”が漂うものの、10回戦出場の3名は、過去の日本遠征でもA級選手にフルラウンド粘った実績を持つ、東洋ランカー級の歯応えのある選手ばかり。日本勢の勝利が規定路線のマッチメイクとは言え、ある程度充実した試合内容も期待出来るものだと言えよう。
なお、当日配布されたプログラムで、出場選手の試合やコーナーの記載取り違えが複数見受けられたこと、(スカイAの中継だったにも関わらず)小松則幸の入場テーマがやたら小さかったことの2点、これは興行運営上のミスとして指摘すると共に次回以降の改善を促したい。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。