駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sバンタム級4回戦/○稲村吉紀[ホワイトフォックス](3R2分00秒TKO)北畑雄一郎[陽光アダチ]●

稲村はこれがデビュー戦。北畑は03年12月のデビュー戦に敗れて以来、約4年ぶりのリング。
1R。率直に言って、ややスピード感と力感に欠ける攻防。稲村がラウンド前半に捨てパンチ気味の手数で試合をリードするが、北畑も時折大振りを返してアグレッシブさを示す。後半は共に積極性を出してゆくが、粗さの目立つ内容。出会い頭気味のヒットが交換されてほぼ互角。
2R。大味な印象の打撃戦。稲村の右ストレート、北畑のクロスで入る右スイングが度々ヒット。稲村がやや優勢となったところで右フックを追撃すると、北畑は足をもつれさせてダウン。何とかここは立ち上がるが体力切れは明らかで、ラウンド終了まで粘りこむのが精一杯。
3R。稲村は技術よりも気持ち、という感じで猛ラッシュ敢行。左右の大振りを度々ヒットさせると北畑はフラフラとなり、再び体力切れ明確になって今度はレフェリーストップ。
稲村はまだまだ全てが手探りという段階だが、自分の出来る事を愚直に全うしてデビュー戦勝利。ただ、地力不足は隠せず、この結果に甘える事無く日常の中で体力と技術を身に付けていって欲しい。
北畑は長期ブランク明けという試合で、右スイングにしか見るべきものが無い残念な内容に。体力切れが最大の敗因と言う内容も頂けぬし、これでは折角復帰した甲斐が無い。