駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-01-05から1日間の記事一覧

興行全体の総括

メインの高山は、「格下相手をKOで仕留める」という当面の課題をクリアして及第点の内容。東洋王者と小差判定に持ち込んだ相手に完勝した事で、日本人選手最上位クラスの実力を示して見せた。 それに対して小松、山本は初夢で悪夢を見せられてしまった。フ…

第6試合・Lフライ級契約ウェイト(106パウンド)10回戦/○高山勝成[真正](9R1分24秒TKO)ガオフラチャーン・シットサイトン[タイ国]●

高山は19勝(7KO)3敗の戦績で、WBAミニマム級2位、WBC同級13位。00年にエディタウンゼントジムからデビュー、01年の新人王戦では西日本予選から6連勝で全日本Lフライ級新人王となる。02年も3連勝してデビュー10連勝を達成し、堂々と畠山昌人[協栄札幌赤…

第5試合・Sフライ級10回戦/○スリヤー・クロンパジョン[タイ国](判定2−0)小松則幸[Gツダ]●

小松は22勝(10KO)4敗6分の戦績。元OPBF王者で世界戦線にも名を連ねた時期があったが、現在はOPBFのフライ級11位、日本3位というランキングに甘んじている。 97年にエディタウンゼントジムからデビュー。新人王戦にはエントリーせず1つ1つ地道にキャリア…

第4試合・ウェルター級契約ウェイト(143パウンド)10回戦/△山本大五郎(判定1−1)パリンヤー・ジョッキージム[タイ国]△

山本は12勝(9KO)4敗3分の戦績で、現在のランキングはOPBFのSライト級15位、日本同級9位。大学生時代の99年に国体優勝など、アマで豊富な実績を残して01年にB級デビュー。2戦目で当時A級3戦目の日高和彦に、9戦目で当時は2度目のOPBF王座獲得へ…

第3試合・Lフライ級8回戦/○宮崎亮[井岡](2R1分40秒KO)タミンカオ・ソーターンティップ[タイ国]●

宮崎は4勝(2KO)無敗1分。インターハイ優勝の実績を引っさげて06年12末にプロデビュー。タイ人相手に2戦こなした後に6回戦へ転出し、07年4月に元西日本新人王戦準Vの須田康博[八尾]にダウンを喫するも逆転判定勝ち。6月に分の良い内容での負傷ドローを…

第2試合・Lフライ級契約ウェイト(106パウンド)8回戦/○武市晃輔[金沢](1R2分36秒KO)ジャムパートーン・ポンソンクラーム[タイ国]●

東日本のドリームジムから移籍緒戦となる武市は6勝(2KO)1敗の戦績。04年にデビュー、05年にはミニマム級で新人王戦にエントリーし、東日本新人王タイトルを獲得(全日本決勝は実施されず)。06年8月のA級緒戦ではいきなり元OPBF王者・山口真吾[渡嘉…

第1試合・Sバンタム級4回戦/○稲村吉紀[ホワイトフォックス](3R2分00秒TKO)北畑雄一郎[陽光アダチ]●

稲村はこれがデビュー戦。北畑は03年12月のデビュー戦に敗れて以来、約4年ぶりのリング。 1R。率直に言って、ややスピード感と力感に欠ける攻防。稲村がラウンド前半に捨てパンチ気味の手数で試合をリードするが、北畑も時折大振りを返してアグレッシブさ…

興行概要及び雑感

例年、年明けから3月半ばまではシーズンオフとなる西日本ボクシング界だが、今年は1月上旬に大物選手絡みの興行が2つ開催される。来る1/10のW世界戦が終わるまではファンも関係者も年が明けた気がしない、というのが正直なところだろう。 というわけで、…