駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Lフライ級8回戦/○宮崎亮[井岡](2R1分40秒KO)タミンカオ・ソーターンティップ[タイ国]●

宮崎は4勝(2KO)無敗1分。インターハイ優勝の実績を引っさげて06年12末にプロデビュー。タイ人相手に2戦こなした後に6回戦へ転出し、07年4月に元西日本新人王戦準Vの須田康博[八尾]にダウンを喫するも逆転判定勝ち。6月に分の良い内容での負傷ドローを挟んで、10月には初の8回戦で橋本泰治[尼崎]に判定勝ちした。今回はランキング狙いに出る前のチューンナップ試合か。
初来日のタミンカオは自称戦績7勝(3KO)2敗。03年8月デビューとのこと。
1R。タミンカオが左カウンターのオープニングヒットでいきなり宮崎に尻餅を突かせる波乱の幕開け。その後も宮崎は警戒気味で攻めに専念出来ない。タミンカオも粗い試合振りで追い詰められず。
2R。宮崎は意を決して積極的な攻めに転じる。タミンカオが宮崎の低いガードを脅かす場面もあったが、宮崎は慌てず単発の左ジャブでタイミングを計りつつ、右ストレートからボディブローとたたみかけ、最後は左ボディでキャンバスに沈めてカウントアウト。
宮崎がいかにもムエタイ兼業というようなタイ人に不覚のダウンを喫したが、2Rには冷静な試合の組み立てで、セオリー通り左ボディで10カウントを奪った。相手が相手、試合内容も試合内容。今日はA級でも通用しそうな地力の片鱗を垣間見せただけの試合。