駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部総括

新人王予選は優劣判断難解な接戦が3試合続いた後に圧倒的なKO勝利と、図らずもバリエーションのある構成になって面白い内容。噛み合った好勝負もあり、前半戦は充実していた。特筆したいのは第1試合を勝ち抜いた樋口で、試合振りが高度安定してくれば伏兵以上の存在になる。次戦が楽しみだ。一方で厳しい内容の緒戦となった森川は、次戦以降に今日の苦い経験をどこまで活かせるかがカギになってくるだろう。
6回戦2試合では、久々に西日本マットに登場した、“お仕事”の臭いがプンプンと漂うタイ人の無気力ファイトに若手2人が巻き込まれ、実に惨憺たる内容に。これを同じくタイ人相手ながらメインを綺麗に締めた戎岡に救われた形だが、率直に言って、第1部だけでは入場料3000円がペイ出来たとは思えない。タイ人“スタントマン”を絶対に使うなとは言わないし言えないが、せめてタイ人にファイトマネー相応の痛いお仕事を強制出来るようにしてもらいたいものだ。