駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)4回戦/●真鍋裕毅[進光](判定1−2)島田礼[金沢]○

サウスポーの真鍋は昨年6月のデビュー戦に敗れて未勝利1敗、島田はこれがデビュー戦。
1R。クリンチ・空振りの多い噛み合わない打撃戦。島田が僅かながら前へ出る姿勢が強い。ヒット数は殆ど無く、空転続きの中で早くも凡戦ムードが……
2R。距離感の芳しくない2人による打ち合いは、空振りとクリンチの繰り返しで完全に膠着。バッティングの回数がヒットの回数より多い有様。ここは真鍋がやや攻勢だが。
3R。クリンチ・ホールディング、レスリング行為、サミングと反則・ラフプレイのオンパレード。ボクシングが成立していない酷い内容。喧嘩状態から僅かに島田がヒット数でリードか。
4R。このラウンドもボクシングよりレスリング。真鍋が僅かにヒット数で勝るが、目を覆いたくなるような泥仕合が延々と続いた。
公式判定は半田39-37、野田39-38(以上、島田支持)、川上40-38(真鍋支持)の派手に割れたスプリット・デシジョンで島田。駒木の採点は「A」38-38「B」39-39でいずれもイーブン。吉田健司吉田健司相手に日本フライ級タイトルマッチをやっているような荒れた試合。ボクシングと言うよりグレコローマンスタイルのアマレスを見ているようだった。後楽園ホールなら「どっちも負け」の野次が飛びそうな凡戦で、ジャッジはさぞかし採点に悩んだ事だろう。両者とも基礎の基礎から、スポーツとしてのボクシングを全うする所からやり直してもらいたい。