駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部・第30回尼崎スーパーファイト概要(尼崎ジム主催)

夜の部は尼崎ジムの定期興行。例年は尼崎アルカイックホールオクトで行われていた春興行だが、今回は会場確保の都合で新大阪を“仮住まい”としての開催となった。地元にこだわるなら尼崎のインキュベーションセンターだが、これはやや手狭。消去法の会場選びとなれば、こういう形となるのだろう。ただ、アクセス的にはJR尼崎駅を基準にすれば新快速で一本なので、それほど遠く離れたという印象は無いはずだ。
さて、試合の方だが、尼崎ジム所属のA級選手5人中3人が8回戦で出場する重厚なラインナップの中、メインでホスト役を務めるのは所属選手唯一のランカー・野中悠樹。昨秋のOPBF王座決定戦敗北からの再起戦にして、日本ランカー如月紗那[六島]を相手に迎える危険なマッチメイク。勝った方がタイトル戦線に浮上する重要な一戦だ。
セミ格の2試合には日高慎一、橋本泰治が登場。キャリアでは1枚下ながら、それぞれ油断ならない相手との試合となる。そして前座では昨年のSバンタム級西軍代表の村澤光が再起戦を行う。相手は最近中国・四国エリア限定ながら充実著しい所を見せている井川拓也[黒潮]で、こちらも危険な香り漂う実力伯仲の一戦となりそう。
そして尼崎ジムから出場する6選手は、奇しくも全員が敗戦からの再起となっている。まさに背水の陣と言えよう。狙って出来る事ではないが、こういう試みもなかなか面白い。