駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・Sフライ級4回戦/●長野憲次[尼崎](2R2分36秒TKO)北村忠靖[陽光アダチ]○

両者戦績は長野2勝(1KO)4敗2分、北村は未勝利1敗2分。サウスポーの長野は、昨年の西日本新人王戦で敗れて以来の再起戦。北村も今年2月に敗れて以来の再起戦。
1R。北村はアグレッシブに大振りフックを振りかざすが、ガードが低く甘くで長野の左カウンターを食ってしまう。手数と攻勢点では北村に分があるものの、長野は要所でワン・ツーを追加してリードを広げた。
2R。長野が一方的に左ストレート、右フック、アッパーのカウンターで攻めまくる。スピードのアドバンテージを利して主導権を確保し、クリーンヒットを連発する。だがなかなかダウンに繋がる決定的場面が作れずにいたラウンド終盤、北村のロングフックが長野のアゴにクリーンヒット。前から打たれ脆い所があった長野はこの一撃でグロッギー。何とかあと20秒余りの残り時間を粘り切ろうとしたが、効き方が酷すぎて遂に止められた。
北村は課題山積の内容ながら、相手の打たれ脆さにも助けられてワンチャンスをモノにしてKOで初勝利。長野は圧倒的なリードをたった一発で手放す痛恨事。デビュー2戦目で既に顔を覗かせていたアゴの弱さを今日も露呈した形で、今後の競技生活にも不安を残す負け方となってしまった。