興行全体の総括

地元・クラトキ勢は、大前が際どくスプリット判定を拾った他は全敗という厳しい結果に。大応援団を引き連れて来た女子の真道ゴー選手も敗れるなど、勝負の世界の厳しさと公平な判定を改めて思い知らされる形に。しかし女子４回戦は男顔負けの迫力ある乱打戦で白熱した攻防となり、セミファイナルの役割を見事に果たしたのは収穫だろう。１Ｒ２分制はダレ場が無くて丁度良いぐらいだし、これなら今後も女子ボクシングは期待が持てそう。
男子では、メインは勝ち負けに徹し過ぎ、観客席置き去りの試合となって満足度ではやや見劣り。セミ前８回戦の中山と、前座４回戦の片山と棚橋がKOシーンで見せ場を作ったが、一方でやや噛み合わない試合も多った。この日は観戦ビギナーが多い客層だったが、この人たちをリピーターにするには、少々敷居が高くなってしまったか。