駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-05-25から1日間の記事一覧

興行全体の総括

地元・クラトキ勢は、大前が際どくスプリット判定を拾った他は全敗という厳しい結果に。大応援団を引き連れて来た女子の真道ゴー選手も敗れるなど、勝負の世界の厳しさと公平な判定を改めて思い知らされる形に。しかし女子4回戦は男顔負けの迫力ある乱打戦…

第10試合・Sウェルター級契約ウェイト(67.2kg)8回戦/△チャールズ・ベラミー[八王子中屋](判定1−1)細川貴之[六島]△

ベラミーは7勝(4KO)1敗の戦績で、現在日本ウェルター級4位。米軍横須賀基地勤務のため来日後、日本人女性と結婚して定住。現在は英会話学校講師として働きながら活動を続けているという異色の輸入選手である。来日後にボクシングを本格的に始め、アマチュ…

第9試合・女子フライ級4回戦/●真道ゴー[クラトキ](判定0−3)秋田屋まさえ[ワイルドビート]○

試合前に「関西初めての女子公式戦」とアナウンスがあり、1R2分などの基本ルールも紹介された。なお筆者から女子ボクシングのルールを補足説明しておくと、女性特有の身体機能の安全を図る為に胸部と骨盤にプロテクターの装着が義務付けられている他、子…

第8試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/●北村祥師郎[クラトキ](3R2分44秒KO)中山智善[黒潮]○

北村は6勝(1KO)14敗5分。プロ13年目の30歳。95年デビュー。キャリア序盤から遠征でウルフ時光[倉敷守安]や飯田大介[三津山]など後の強豪選手と対戦する苦しいマッチメイクを課されている。97年・98年には西日本新人王戦にエントリーするが、初挑戦時は準決…

第7試合・フェザー級4回戦/●畑英児[クラトキ](判定0−3)高宮啓[SFマキ]○

両者戦績は畑1勝(0KO)2敗1分、高宮2勝(1KO)1敗でサウスポー。 1R。畑は捨てパンチ気味に左を出し、右ストレート、左フックも狙うが、上体が突っ込みがちで空振り多く、精度難相変わらずといった印象。高宮も大振り空振り目立つが、右フックをヒットし…

第6試合・Sライト級4回戦/●山本雄也[仲里ATSUMI](判定0−3)宇井敏晃[大阪帝拳]○

新人王予選の間に1つ挟まれたオープン戦。山本は1勝(1KO)無敗1分、宇井は未勝利4敗。山本は昨年末のデビュー戦で1R負傷ドローの後、今年3月に香川遠征で初勝利を挙げている。宇井は昨年11月に高知遠征で約2年ぶりの試合に出たが及ばず4連敗。 1R…

第5試合・フライ級4回戦/●山中康弘[クラトキ](判定0−2)仲田雅宗[八尾]○

両者戦績は山中1勝(1KO)2敗、仲田1勝(0KO)1敗。両者サウスポーの対戦。 1R。中間距離から左ストレートと連打を交換する打撃・乱打戦。仲田が左の単発カウンターでヒットを重ねるが、山中もラウンド後半から連打をまとめて攻勢点をアピール。互角の内容…

第4試合・バンタム級4回戦/○大前健太[クラトキ](判定2−1)宮崎隆司[姫路木下]●

両者戦績は大前2勝(1KO)2敗2分でサウスポー、宮崎3勝(1KO)2敗。大前はシード、宮崎は3/16に1回戦を判定勝ちしている。 1R。大前はいつになくアグレッシブな攻勢。攻防分離の傾向も改善されつつある模様。密着しても宮崎より先に連打を放って主導権も…

第3試合・Sバンタム級4回戦/○棚橋直樹[Gツダ](2R2分55秒KO)大平直行[大星森垣]●

両者戦績は棚橋2勝(1KO)2敗、大平1勝(0KO)無敗。 1R。棚橋はアグレッシブに圧力かけるが、大平は足を使って捌き、スピード優位を利して逆に主導権を握る場面も。ラウンド後半からは棚橋が再び攻勢に出て一旦は形勢逆転したものの、終了ゴング前に大平の…

第2試合・Sバンタム級4回戦/●辻彬宏[江坂](1R2分40秒TKO)片山恵司[大阪帝拳]○

両者戦績は辻が3勝(1KO)4敗、片山は未勝利1敗。辻は2/29に敗れて戦績が負け越しに。片山は06年8月以来、1年9ヶ月ぶりの再起戦。 1R。クロスレンジ乱打戦。辻は相変わらず命中率の低さが悪目立ち。手数互角の打ち合いの中でも、片山の連打ばかりが当…

第1試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/●古田勲[進光](判定0−3)中村悟[六島]○

両者戦績は古田2勝(0KO)6敗、中村2勝(1KO)2敗。古田は新人王戦1回戦で敗退し、今回が再起戦。中村も昨年7月に敗れて以来10ヶ月ぶりの再起戦となる。 1R。両者手数少ない静かな立ち上がり。露骨なカウンター狙いで攻める気配の無い古田に対し、普段か…

興行概要および雑感

あの原田レフェリーが現役時代所属した事でも知られる、和歌山県唯一のJBC加盟ボクシングジム・クラトキジムが2年ぶりに興行を開催。会場の和歌山県立体育館は、JR和歌山駅から徒歩10分ほどの場所にある、昭和の時代を感じさせる体育館。紀州寺快速を利…