駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行概要および雑感

あの原田レフェリーが現役時代所属した事でも知られる、和歌山県唯一のJBC加盟ボクシングジム・クラトキジムが2年ぶりに興行を開催。会場の和歌山県立体育館は、JR和歌山駅から徒歩10分ほどの場所にある、昭和の時代を感じさせる体育館。紀州寺快速を利用すれば大阪中心部からそう負担を感じず通える範囲だが、そこから外れた地域から遠征する選手にすれば、ちょっとした旅行のような感じだろう。しかし普段は逆の立場で苦闘を繰り返しているクラトキ勢からすれば、2年に1度くらいは恵まれた立場で……と言いたいところかも。全10試合48Rのボリュームあるプログラムも、貴重な機会と考えればむしろ当然か。
メインは2年前の和歌山興行でも対戦した、チャールズ・ベラミー[八王子中屋]と細川貴之[六島]の再戦。前回はB級プロデビュー戦のベラミーが「前年度新人王戦ウェルター級西軍代表」の肩書で参戦した細川に挑む……という形で、ベラミーが勝利したが、今回はベラミーが日本4位のランキングを引っさげて格上として登場。細川はリベンジを果たすと共に、日本ランクも奪って大阪へ帰りたいところ。
試合順上のセミでは、これが関西地区初となる女子プロボクシングの公式戦が行われる。C級4回戦1試合のみながら、当日の会場の雰囲気を見る限りでは最も観客動員に貢献したカードだったようだ。試合内容的にも先日の女子初興行の成功を受けて期待も高まる。恐らくは一般マスコミに最も関心を引く試合だけに、好勝負を期待したい。
クラトキ勢は現在のジム頭・北村祥師郎がセミ前の8回戦に登場。四国は黒潮ジムから長躯遠征の中山智善と三度相見える。3人のグリーンボーイたちも西日本新人王戦を兼ねた前座4回戦に出場する。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。