駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/●古田勲[進光](判定0−3)中村悟[六島]○

両者戦績は古田2勝(0KO)6敗、中村2勝(1KO)2敗。古田は新人王戦1回戦で敗退し、今回が再起戦。中村も昨年7月に敗れて以来10ヶ月ぶりの再起戦となる。
1R。両者手数少ない静かな立ち上がり。露骨なカウンター狙いで攻める気配の無い古田に対し、普段から消極的な中村も余り動かず、噛み合わないラウンドに。
2R。このラウンドも静かな流れ。中村が先手で攻めるが、古田はラウンド後半からダッキングと単発強打中心に反撃。連打も決めてヒット数で逆転した。古田は以前に比べると守備面でも進歩が窺える。
3R。古田はここも中村の出方を見つつカウンター気味に強打狙い。しかしスピードで勝る中村は、古田の反応し切れぬ速度で右ストレートを決めて優勢。古田は適切なパンチの取捨選択が出来ておらず、好機が来ても活かせない。
4R。中村が先手で攻めて攻勢点と主導権を奪取。古田は要所の攻防でナックルを当てられず厳しい流れ。中村も決定力欠くが、ヒット数と手数の差は明確。
公式判定は西山40-37、原田40-37、宮崎39-37の3−0で中村。駒木の採点は「A」「B」いずれも39-37で中村優勢。
中村は試合前半、いつものように消極的な所が目立ったが、3R以降は先手で攻めて主導権をキープ。相手の拙攻にも助けられて判定勝ちで再起を果たした。しかしこのメンタル面に起因すると思しきスロースタート傾向は、今後も彼の足を引っ張りそう。
古田はいつになく慎重な試合運び。スピードとテクニックの劣勢を気迫のこもった攻勢で乗り越えるのが持ち味なのだが……。今日は考え過ぎたか、ややチグハグな内容に。