第３試合・Ｓバンタム級４回戦／○棚橋直樹[Ｇツダ]（２Ｒ２分55秒ＫＯ）大平直行[大星森垣]●

両者戦績は棚橋２勝(1KO)２敗、大平１勝(0KO)無敗。
１Ｒ。棚橋はアグレッシブに圧力かけるが、大平は足を使って捌き、スピード優位を利して逆に主導権を握る場面も。ラウンド後半からは棚橋が再び攻勢に出て一旦は形勢逆転したものの、終了ゴング前に大平のカウンターで大きくバランスを崩した棚橋がロープに激しく弾かれると、宮崎主審は「ロープが無ければ倒れていた」とダウンの裁定。
２Ｒ。パワーで勝る棚橋がダウンのダメージ感じさせず攻勢へ。大平はステップやインサイドワークを駆使して懸命に捌くが、フィジカル能力の差が大きく苦しい流れに。カウンター合戦では棚橋がワン・ツーを決めて逆襲のノックダウン。その後も棚橋はアグレッシブに追い詰めて、カウンター気味に左フックで２度目のノックダウン。自動的KO勝ち。
棚橋は１Ｒによもやのダウンで劣勢も、持ち味のアグレッシブさとパンチ力の差を前面に出して２Ｒに猛反撃。危うさも残るが、有力候補らしい勝ち方で初戦突破。
大平は４回戦では上位クラスのスピードを持ち、アウトボクシングに活かし切れれば面白い素材だが、パンチ力不足は顕著で、今後もこれがネックになりそうだ。