駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3回「チャンピオンズヒート」(井岡・森岡両ジム共催)

夕方からは会場を府立第二に変えて、これが3度目となる井岡ジム主催興行。プロモーターライセンス取得前の新興ジムゆえ、主催者の名義は森岡ジム系のプロモーション団体だが、マッチメイクやポスター・パンフレット等の体裁を見る限りでは事実上の単独主催興行と言って良さそう。今回も後援者を中心に客席の大部分が埋まり、格闘技興行の慣例で言えば“超満員”となる客入り。このまま実績を積んでいけば、近い内に正真正銘の「井岡ジム主催興行」が開催される事になりそうだ。
さて、試合カードに目を向けると、この日も井岡ジムの主力級選手が揃い踏み。メインは前回不本意な負傷ドローに終わった宮崎亮が、今年1月に高山勝成[真正]を手こずらせたミニマム級のタイ国王者・ガオフラチャーンと対戦する。Lフライ級リミット+500gという契約ウェイトの利を活かしたパワフルな試合が期待される。
セミ及びセミ前では、橋詰知明と上谷雄太がそれぞれキャリア豊富な日本人ノーランカーを相手に腕試し。近い将来の東洋・日本ランク入りを目指し、結果だけでなく内容も問われるマッチメイクが続く。この他、6回戦では新旧ウェルター級西軍代表対決が組まれるなど、前座から注目カードの多い重厚なラインナップとなった。
細かい点で1つ指摘しておきたいのは、ポスター&パンフ記載のメイン・セミの階級が実際より1階級下になっていた事。表記された階級から500g〜1kgプラスしただけの契約ウェイトであるので「ほぼ○○級」と言いたい気持ちは分かるが、ボクシングは厳密な階級制で成り立っているスポーツなのだから、この辺の表記はしっかりしてもらいたい。