駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・ウェルター級4回戦/●園川耕史[仲里ATSUMI](3R1分56秒TKO)森本貴之[BMB]○

両者デビュー戦。園川はサウスポー。
1R。両者ガードをあからさまに下げたスタイル。距離を取って牽制するばかりで互いに攻めかかる気配無く、痺れを切らした西山主審から「ボックス」の指示が出る事2回。そんな中、森本の乱暴な大振りで園川がスリップ気味のフラッシュダウン。園川の反撃も乱暴なスイング連打で、噛み合わないままラウンドが終わった。
2R。両者とも相手のパンチのモーションを見るやステップバックして間合いを外すという、乱暴な割には消極的な試合振りで、何とも締まらない内容に。「もっとアグレッシブに!」と主審からは異例の叱責。互いにパンチを打っても乱暴で距離感無く無駄玉ばかり。まるでボクシングという競技が成立していない。
3R。ヤケクソ気味のフック大振り合戦。精度も技術もまるで窺えない粗い殴り合いだが、森本の左がラッキーパンチ気味にクリーンヒットしてワンパンチ・ノックダウン。ダメージ深く、即ストップが掛かってTKO裁定。
中量級のルーキーマッチとはいえ、開いた口が塞がらない“迷勝負”。積極性も技術も感じられない酷い内容だった。3Rで終わってくれたのが唯一の救い。この内容では選手の実力査定のしようもない。