駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・バンタム級4回戦/○張本陽介[陽光アダチ](1R2分00秒KO)稲村吉紀[ホワイトフォックス]●

両者戦績は張本が未勝利3敗、稲村は1勝(1KO)無敗。張本は2月に名古屋遠征で1年ぶりの試合出場を果たしたが、KO負け。稲村は今年1月にデビュー戦勝利してこれが2戦目。
1R。稲村は相変わらずスピード感が全く感じられない攻守の動き。張本はそんな稲村のカウンターを浴びるなど、相変わらず危なっかしい所を見え隠れさせるが、冷静に歴然たる手足のスピード差を活かして優位に立ち、右をテンプルに打ち込んでノックダウン。稲村は立ち上がるも半ば無抵抗状態で、張本はすかさずラッシュを敢行して易々とTKOを勝ち獲った。
張本が漸くの初勝利。脆い所はあるが、元々3連敗するような選手ではない。今日の水準の相手には負けていられない、といったところだろう。
稲村は戦績上位ながら、究極的に相手に恵まれたデビュー戦に比べて大幅に相手強化の形。元々はプロテスト合格が最大の目標だった選手で、フィジカル面での限界が明らか。今のままでは2勝目は難しいだろう。