駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-09-14から1日間の記事一覧

第2部総括

第5試合まではオールKOで、これは昼の部の再現か? と思いきや、後半に入った途端に凡戦と実績上位者の不調が続いてまさに竜頭蛇尾の興行になってしまった。特に6回戦で敗れた3人、4回戦ボーイよりもお粗末な内容で惨敗した早野、かつて一度は楽に退け…

第2部第9試合・ライト級契約ウェイト(131ポンド)6回戦/●片山博詞[アポロ](判定0−3)松田雄太[SFマキ]○

両者戦績は片山9勝(2KO)2敗1分、サウスポーの松田5勝(2KO)4敗1分。片山は5月に佐梁孝志[明石]に負傷判定負けを喫して2敗目。念願の日本ランク獲得へ燃えていたが、急遽相手変更で6回戦での調整戦ということに。松田は出世が遅れていたが、5月にB…

第2部第8試合・ミドル級6回戦/●岩尾剛[泉北](判定0−2)津田修吾[塚原京都]○

両者戦績は岩尾7勝(2KO)1敗2分、津田5勝(4KO)5敗。このカードは2度目の対戦で、前回は岩尾が勝利している。その岩尾は07年度の西日本ミドル級新人王だが、前回3月の試合は06年度新人王の福森智史[正拳]に敗れている。津田は昨年5月、今年2月と4回…

第2部第7試合・Sフライ級6回戦/○池田寛[レンゴー](判定3−0)早野吉男[尼崎亀谷]●

両者戦績は池田5勝(2KO)8敗、サウスポーの早野5勝(0KO)12敗1分。池田は1月に東京、4月に名古屋と遠征で強豪若手の相手役を務めており、敢え無く連敗中。早野は今年4月に1年ぶりの復帰を果たすも敗退。A級昇格までの1勝が遠い現状だ。 1R。池田が…

第2部第6試合・Sフェザー級4回戦/△中川章[泉北](4R1分08秒負傷判定0−1)昔川真也[大星]△

両者戦績は中川1勝(1KO)3敗、昔川1勝(0KO)無敗。中川は今年3月に初勝利を挙げたが、続く6月の試合で3敗目を喫した。昔川は5月のデビュー戦以来の2戦目。 1R。ロング〜ミドルレンジ中心に、ややバタついたステップを使いつつのロングヒット応酬。共…

第2部第5試合・ウェルター級契約ウェイト(64.0kg)4回戦/○宇川広之[アポロ](2R2分59秒TKO)橋野佑太[尼崎亀谷]●

両者戦績は宇川2勝(1KO)4敗1分、橋野2勝(1KO)7敗1分。宇川はデビュー戦勝利の後に連敗が続いていたが、ここ2戦は勝ち→ドローと復調傾向。橋野も前回5月の試合では持ち味がフルに活かされて2勝目を挙げた。 1R。両者ガードを固めて互いの頭を近付…

第2部第4試合・Sフライ級契約ウェイト(113ポンド)4回戦/●あしたの友重[エディ](1R1分21秒KO)平山正剛[大星森垣]○

サウスポーの友重はデビュー戦、平山は1勝(1KO)2敗で、4月に新人王戦敗退以来の再起戦。 1R。平山が先手で仕掛け、友重がこれに応戦しようとするところへ右ストレートを叩き込んでノックダウン。再開後は平山の追撃を凌ぐ友重だったが、最後は平山の体…

第2部第3試合・フェザー級4回戦/○柳井育夫[大鵬](1R0分46秒KO)藤木孝史[新日本大阪]●

両者戦績は柳井2勝(1KO)3敗3分、藤木3勝(3KO)1敗。柳井は05年の西日本新人王戦でフェザー級準Vの実績があるが、今年8月に再起(ドロー)するまで2年のブランクがあった。藤木は今年の新人王戦にエントリーしたが初戦敗退。しかし早くも8月に再起を…

第2部第2試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/●岩元怜央[井岡](4R2分51秒TKO)張本陽介[陽光アダチ]○

両者戦績は岩元1勝(1KO)無敗、張本2勝(2KO)3敗。岩本は今年6月のデビュー戦で勝って、短期間のインターバルで2戦目。張本はデビュー以来3連敗から、今年6月、8月と連続KO勝利中。 1R。岩元はスピード感ある好守で主導権。張本の放つ初弾をステッ…

第2部第1試合・フライ級4回戦/●廣瀬文彦[アポロ](2R2分00秒TKO)長田瞬志[陽光アダチ]○

両者戦績は廣瀬1勝(0KO)1敗、長田3勝(1KO)5敗2分。廣瀬は昨年12月にデビュー戦を飾るも、今年5月の2戦目に敗れた。長田はここ2試合連勝中で、B級の資格もあるが、4勝目を目指して4回戦に出場。 1R。長田が出入りとボディワーク激しい動きで、手…

第2部・虎寿司・バンガード・シアターボクシング(アポロジム主催)概要&雑感

夜の部は、アポロジムが毎年9月に開催している定例の秋興行。5月の春興行と同様、こちらも平日の府立第二から休日の新大阪へとお引越し。事情は知る由も無いが、観戦しやすい条件にシフトされたのは筆者としても歓迎である。 しかし対戦カードの方は、現在…

第1部総括

前座6試合が1試合を除いて全て2R以内にKO決着するという、稀に見る超高速の進行となった。セミもTKOで終わり、メインはこれからという所で試合打ち切り。終わってみれば、所要時間はなんと1時間40分。旗揚げ間もない頃のパンクラスを髣髴とさせる…

第1部第8試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)6回戦/△本田猛[尼崎](2R2分45秒負傷ドロー)ジョルダー・ルイジ・石原[比国・Gツダ]△

両者戦績は本田11勝(8KO)3敗3分、サウスポーの石原は17勝(14KO)23敗3分とのアナウンス。 本田は05年8月以来、引分を挟んで5連勝中。石原はフィリピン出身。ホベン・ホルダのリングネームで活躍した選手だが、最近はグリーンツダジムでトレーナーとして…

第1部第7試合・フライ級8回戦/●橘悟朗[エディ](5R0分55秒TKO)楠浩明[Gツダ]○

橘は10勝(2KO)7敗1分の戦績。02年にデビュー、03年には新人王戦にエントリーするも西日本2回戦敗退。その後は地道にオープン戦を重ねる“裏街道”をひた走り、04年以来1ドローを挟んで4連勝しA級に到達する。05年末からは立て続けに日本ランカー挑戦を繰…

第1部第6試合・ウェルター級4回戦/○丸岡裕太[尼崎亀谷](1R1分36秒TKO)武田英憲[JM加古川]●

両者戦績は丸岡1勝(1KO)無敗、武田は未勝利4敗1分。丸岡は5/24のデビュー戦でKO発進。武田は06年11月以来の再起戦。 1R。ガチャガチャした印象の打ち合い。危険なタイミングでカウンターが交錯する中、丸岡が左をクリーンヒットさせてノックダウン。武…

第1部第5試合・Sライト級4回戦/○大森健太[尼崎亀谷](1R2分54秒TKO)宇井敏晃[大阪帝拳]●

両者戦績は大森1勝(1KO)2敗、宇井1勝(0KO)4敗。両者とも5月にプロ初勝利を挙げている。 1R。宇井は前回の右強打頼みのファイトから一変、左を起点としたスムーズなコンビネーションでヒットを量産して主導権。だが大森は要所でフックを急所にクリーン…

第1部第4試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/○河本幸也[大鵬](判定3−0)山本満[大阪帝拳]●

河本は未勝利2敗1分、山本はこれがデビュー戦。河本は03年11月、05年7月と年度を随分跨いで連敗中。敗れた相手はいずれも現A級選手である。 1R。両者パンチ力に欠けてフワフワした印象。ミドルレンジで互角の展開から終盤にはショートレンジの乱打戦。…

第1部第3試合・Sフェザー級4回戦/●藤谷丈[尼崎](2R2分46秒KO)金沢泰佑[大鵬]○

この試合も両者デビュー戦。 1R。両者やや粗いロングヒットの打ち合い。金沢はクリンチ気味の所でヒットを稼いでポイントを稼ぐ。藤谷のカウンターはことごとく外れてチャンスを活かせない。 2R。このラウンドも出会い頭気味の打撃戦。藤谷の連打は殆ど…

第1部第2試合・バンタム級4回戦/○山本隆寛[尼崎](2R1分25秒TKO)森永真一[新日本大阪]●

両者デビューの一戦。 1R。ロング〜ミドルレンジ打撃戦。体格で勝る山本が強打一辺倒の猛攻。左ボディ→右のコンビが機能している。森永はフライ級ぐらいの体格で、パワー不足明らか。 2R。このラウンドも山本のパワー攻勢が迫力十分。森永も山本のアゴが…

第1部第1試合・フライ級4回戦/○角谷敦志[金沢](1R1分45秒TKO)木原涼太[Gツダ]●

角谷は1勝(1KO)無敗、木原はこれがデビュー戦。ちなみに角谷のデビュー戦は今年の2/29。 1R。角谷は開始直後から左右滑らかなコンビネーションで攻め立てる。左がやや粗いが精度もなかなか。木原に殆ど反撃の余地を与えず、連打をアゴに浴びせてノックダ…

第1部・第31回尼崎スーパーファイト(尼崎ジム主催)概要&雑感

ここ数年は8月下旬にIMPホールで若手主体の興行を開催していた尼崎ジムだが、今年は春興行と同じく新大阪を開催地に選んだ。所属A級選手のうち、4月・5月に敗れた選手は10月以降に再起を見送り、残る選手も野中悠樹は間もなく日本タイトル戦を、村澤…

今年5月に続いてのメルパルクホール昼夜興行。今回も尼崎・アポロ両ジムの主催興行が行われた。今回もそれぞれの興行で目一杯のマッチメイクで計17試合。但し、6回戦以下の試合が中心となり、ラウンド数は総合計で78Rとやや控えめな数字に留まった。両興…