駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/○河本幸也[大鵬](判定3−0)山本満[大阪帝拳]●

河本は未勝利2敗1分、山本はこれがデビュー戦。河本は03年11月、05年7月と年度を随分跨いで連敗中。敗れた相手はいずれも現A級選手である。
1R。両者パンチ力に欠けてフワフワした印象。ミドルレンジで互角の展開から終盤にはショートレンジの乱打戦。河本が打ち勝って、左→右フックで有効打を稼ぐ。
2R。ショート〜クロスレンジ戦。河本がプッシング気味に自分の距離を作って、終始先手でヒットを量産。山本も手数は出ており、一方的な展開ではないが苦しい。
3R。このラウンドも近距離で乱打戦。山本も手数は出し続けるのだが、場当たり的な攻撃に終始している。河本はタイミングよく左右を返すが、迫力不足で目立たない。
4R。クロスレンジの手数合戦。数的には互角だが、河本のパワーが勝っており攻勢点でリード。ほぼ互角だが、山本にポイントを降る材料は少ない。
公式判定は半田、松永、福地の三者いずれも40-37で河本を支持。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38で河本優勢。
両者攻撃力に欠け、平坦な内容の4ラウンズになってしまった。河本のメリハリをつけた攻めが評価され、デビューから5年がかりの初勝利をもたらしたが、今後の展望には疑問符が付きそう。
山本もパワー不足の現状。手を出すだけ出して、後は野となれ……という場当たり的な試合振りで、如何にも勝ち味に遅そう。